鼠径部ヘルニア体験談2023〔Ⅰ〕〜前編〜

得する知識

改めまして、こんにちは。

2024年が明けてから1ヶ月が経とうとしていますが、皆さんはどの様に年末年始を過ごされましたか?

私自身は、生まれてからこのかた1番激動な年末年始を過ごしたのではないかなと思っています。

この記事では、私が2023年12月に経験した、鼠径部ヘルニアを時系列を追って書き記したいと思います。あなたやあなたの家族に、もし鼠径部ヘルニアで悩んでおられる方がいた場合は、少しでも参考になれば嬉しいなと思います。

鼠径部ヘルニアとはどういう病気なのかという記事も書いていますので、参考にしてもらえたら嬉しいです。

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そけい部ヘルニアとは?〜術式・体験談〜

事前情報

前の記事にも書きましたが、私は今から10年ほど前に、左側の鼠径部ヘルニアを手術しています。その時の反省点も踏まえた今回の体験談となっています。つまり鼠径部ヘルニアの手術は人生で2度目になります。しかし、1回目とは異なることが多いということと、まだ手術から1ヶ月も経っていないということで、タイムリーに経験したことを書けると思います。

あれ?おかしいなと思った時(12月1週目)

12月の初め頃、仕事中に軽い腹痛を感じました。その日は食事を多めに食べてからの仕事だったので、食べ過ぎてお腹が痛いのかなと思っていました。

次の日、仕事中に前日と同じ腹痛を感じました。この時はお腹が全体的に少し痛いなという感じで、食あたりでもしたのかなぐらいに思っていました。

初めに腹痛を感じてから5日くらい経ってから、徐々に痛みが強く、持続的に出るようになっていきました。そして、痛みが右側半分に偏ってきたのもこの頃でした。

たぶん鼠径部ヘルニアだな…またかぁ(12月2週目)

この頃から、毎日のウォーキングでも常に痛みがある状態になりました。痛みの場所はヘソと右鼠径部の間あたりに限定的に出るようになり、2週目の後半あたりからは、鼠径部に小さい膨らみができるようになりました。

この膨らみの周りを押すと、痛みが強くなることから、”たぶん鼠径部ヘルニアだな”、と思い始め、10年前に今回とは反対の左側を手術した時の事がフラッシュバックされました。正直、”またかぁ〜”という気持ちで埋め尽くされるとともに、10年前は我慢を続けてかなり痛い思いをしたから、今回は早めに対処したいなと思いました。

年末ということもあり、少し経過を観察してみるという事もできましたが、やはり10年前に我慢した時の痛みが強く頭に蘇ってきていたので、病院で受診することを決意しました。

2週目の後半に病院に外来予約の電話をして、翌週の始めに受診予約が取れました。予約した病院は、10年前とは違う病院にしました。電話をする前に、県内の総合病院や鼠径部ヘルニア専門医を調べ、行われている手術方法も調べました。

この時は、ほぼほぼ手術をするだろうと思っていたので、10年前に受けた切開法ではなく、腹腔鏡手術を採用している事と、病院のホームページに鼠径部ヘルニアの専用ページがあったことを理由に、家から車で15分ほどの総合病院に初診をお願いする事にしました。

初診(12月19日)

受付を済ませて診療室の前で問診票を書きました。予約の電話で鼠径部ヘルニアではないかと伝えていたのもあり、比較的すんなり初診を受けることができました。

診療室に入ると、まず問診を受けて、ここまでの経緯や痛い場所、痛くなる頻度や痛みの強さなどを伝えました。

その後立ち上がって視診を受けましたが、膨らみがあるかどうかの確認だけで一瞬で終わりました。

触診で膨らみを軽く押され、”あー出てるね”と一言言われて、すぐに終わりました。視診と触診を合わせて10秒くらいで終わりました。

その後、鼠径部ヘルニアはどういった経緯で発症するのかという説明を受けました。ここは前の記事にも記載しているので、割愛したいと思います。

手術を受けるかどうか聞かれ、2回目で手術でしか良くならないということも知っていたので、ほぼ即決で手術を受けることを決めました。

手術の説明で、受診した病院ではほぼ腹腔鏡手術を行っていて、3泊4日の入院になるということを伝えられ、自分の希望とも合致したので、すんなり事が進みました。

日程の話になり、まだ症状がそこまで悪化していなかったので、年明けでも良いと言われました。でも、もし年末に手術をしたら正月休み中に社会復帰できるかもしれないと思い、1番早くできる日程はいつですかと聞いてみました。すると年末(28日)に手術できるということになり、27日から入院する事が決まりました。受診した病院と先生には早急に対応してもらえたこと、ホントに感謝しています。

手術日まで10日ほどしかなかったため、初診の後すぐに、事前検査を受ける事になりました。

事前検査(初診後すぐ)

事前検査の項目は以下の通りです。

・尿検査〈一番始めにカップを渡されたのですが、すぐに出す事ができず、結局水をがぶ飲みして一番最後に提出するハメに…〉

・血圧測定、採血

・身長、体重測定

・心電図、胸部レントゲン、CT検査

ほとんど待つ事なく、所要時間は30分ほどでしたが、尿検査を提出するのに30分余計にかかってしまいました。

服装は、診察で視診があるだろうなと思っていたので、下はスウェットでしたので、検査はしやすかったです。あまりしっかりした服装で行くと、検査着に着替えたりする事になると思います。

事前説明(12月22日)

10年前の時は入院する予定が無かったため事前説明は特に無かったのですが、今回は全身麻酔で手術をするということもあり、手術日の1週間ほど前に麻酔と入院に関する事前説明がありました。

主な内容は

・問診票の記入〈生活習慣や、酒、タバコの使用頻度、病気の有無、薬の服用の有無など〉

・入院するにあたっての注意事項〈2日以上入院するのが初めてだったため、かなり細かなことまで説明してもらいました。コロナ後という事もあり、面会時間がほとんど無いことや、マスクは必須であるということ、病院内は刃物が禁止されているので、カミソリは持ってこないようになどの注意を受けました。シャワーを浴びる準備はして行ったのですが、結局浴びずに帰宅したんですけどね。〉

・口腔検査〈差し歯、インプラント、入れ歯などにグラつきがないか検査しました。後から”入院のご案内”を読んで知ったのですが、全身麻酔中に呼吸を確保するための管を喉に通すのらしいです。この時、管が歯に当たって、歯が取れてしまうケースがあるようです。そのための検査だったのですね。〉

・麻酔科での問診〈全身麻酔をするにあたっての説明をしてもらいました。ここでは、服用薬の有無や、アレルギーの有無について細かく聞かれました。全身麻酔中にアレルギーが発症してしまったらかなりヤバそうですからね。ちなみに、私は花粉アレルギーと甲殻類アレルギーがあり、生のカニやエビでアレルギー症状が出てしまうので、この辺の話を詳しく説明しました。〉

問診が終わって、外のロビーで待っていると、麻酔科の方が来てくれて、今受けた説明で、わからなかったことや不安点は無いかと聞きに来てくれました。また、入院中はとても乾燥するから、ちゃんとクリームを持ってきた方が良いよとアドバイスしてもらいました。

この日の所要時間は1時間くらいだったと思います。説明をして頂いた方々は、皆分かりやすかったので、手術に対する不安が少し解消できた時間となりました。

今回はここまでです。続きはこちらから。

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