かふん症とは? 〜対処療法編〜

休養

こんにちは!Tomoです。

3月に入り、春が近づいてくるかな?と思いきや、都心部で雪が降ったりと、まだまだ寒い日が続いていますね。

昨年ぐらいから、冬だと思ったらいきなり暑くなったり、夏だと思ったらいきなり寒くなったりして、春と秋の期間が短くなってるような気がするのですが気のせいでしょうかね。

そんななか、今年もやってきました、恒例の花粉症の季節です。私の場合は、3月から5月くらいまで花粉症の症状が続きます。初めて花粉症かなと思ったのは中学生(20年ほど前)くらいだったと思います。それから毎年のように悩まされています。

社会人になってからは、症状が悪化した気がします。生活環境や食の乱れ、ストレスなどがあったのが原因だと思われます。

今回と次回の記事では、花粉症とはどういった症状なのかを知って、しっかり対処していきましょうという回になります。

花粉症とは

日本で花粉症が報告されたのは、今から60年ほど前の1960年代に入ってから。高度経済成長期ですね。

現在では、日本で3人に1人の割合で花粉症症状が現れているとされています。人数で言うと4000万人くらいでしょうか。

花粉症はヒトの免疫機能の過剰反応と言われています。本来、無害である花粉を、体が害であると勘違いしてしまい、必死に追い出そうとする反応の結果です。

鼻水が出たり、目がかゆくなったりするのは、私たちの体の免疫機能が頑張っている証拠で、体に炎症を起こさせ、異物を追い払ったり、危険な状態を私達自身に知らせて回避させようとしている証になります。

だから、近年流行しているウイルスの症状と花粉症の症状が似ていると言われていたのは、両方とも体の免疫機能が働いた結果だったから、とシンプルに考えることもできます。

花粉症に影響を与える免疫として言われているのが、IgE抗体(アイジーイーこうたい)と言うもので、このIgE抗体が多い人ほど、花粉症になりやすく、症状が重くなりやすいようです。

ちなみに、ウィルスに対処するのはIgG抗体やIgM抗体と言う花粉症と異なった免疫が対処します。

花粉が飛ぶ条件

花粉の多くは、山で作られます。それが風によって運ばれると、都市部でも花粉がある状態になります。

〈気温の上昇〉気温が上がることで、花粉を飛ばす植物の開花が促されます。よって、花粉がバクロされ空気中に拡散されやすくなります。

〈湿度の低下〉湿度が高いと、空気中の花粉は水分とくっついて重くなり、浮遊しにくくなります。よって、雨が降ったりすると花粉の飛散量は減りますが、乾燥していると飛散量が多くなります。

〈風が強い〉風が強いと、単純に植物から飛び出す花粉量が増えるとともに、遠くからも花粉が運ばれてくるので、自分がいる位置の花粉量は多くなります。

花粉の飛散量は気象条件に大きく影響されるため、天気予報のコーナーで花粉情報が一緒に伝えられているのは納得できますね。

ちなみに、田舎では地面に花粉が吸収されていきますが、アスファルトやコンクリートが多い都市部では花粉が地面に吸収されず、蓄積されていくようです。そのため、スギ林のふもとの町と、山から離れた都会では、花粉の量はあまり変わらないか、都会の方が多くなることもあるのかもしれません。

くだもので花粉症?

花粉症歴が長い人にタマにあるようなのですが、果物や野菜を食べた時に、今まではなんともなかったのに、突然アレルギー症状が出ることがあるようです。これは花粉食物アレルギー症候群と言われています。

よく報告されているものとして、リンゴ、モモ、ナシ、バナナ、トマト、メロン、アボカドなどがあるようです。

これらの食べ物は、花粉とタンパク質の構造が似ているようで、体の中にアレルギー物質が多い人に出るようです。

そういう私自身も、乾燥させたりんごやモモを食べた時に、喉が腫れるといったアレルギー症状が出たことがあります。今まで普通に食べられていたのに、アレルギー症状が出た時はちょっと驚きました。

体の中のアレルギー物質(IgE抗体)が多い人ほど、この花粉食物アレルギーを発症することが多いようです。

日本で花粉が飛ばない場所

日本で花粉症がない場所なんてあるの?と驚くかもしれませんが、そもそも日本でもスギやヒノキがなければ、花粉が飛ぶことはありません。

それが、北海道や沖縄です。これらの地域は、スギやヒノキが植えられていなく、花粉症の発症率も関東と比べるとかなり低いようです。

北海道にはシラカバは植えられているので、花粉が飛ばないわけではないようですが、関東に比べればだいぶマシですよね。

在宅勤務できるような方は、春先だけ沖縄にプチ移住とかはアリかもしれませんね。

対処療法と予防療法

コトバの説明になりますが、対処療法(たいしょりょうほう)とは、症状が出たものに対して、その症状を緩和させたり、抑えたりする対策です。花粉症で言えば、飲み薬を飲んで症状を和らげたり、目薬で不快感を緩和させたりすることです。

対処療法は、良い面で言えば、即効性があり効き目が高いことであり、悪い面で言えば、持続性がなくその場しのぎといった対策方法です。

対処療法の反対の意味で使われる予防療法(よぼうりょうほう)とは、言葉の通りでありますが、症状が出る前に予防することや、症状が出る前に原因となっているものを取り除いてしまおう、もしくはその原因となるものを発生させないという対策の仕方です。

良い面で言えば、原因がなくなるので症状が出なくなる、悪い面で言えば、即効性は無く、その予防期間が長くなり継続するのが難しいといった対策方法です。花粉症で言えば、原因であるアレルギー物質(IgE抗体)を減らすための食生活の改善やストレスの緩和窓です。原因を花粉とするのであれば、マスクやメガネは予防療法の一つかもしれませんね。

花粉症の対処法

上で書いたように、花粉症の対処療法としては、出てしまった症状に対して、薬で対処していきます。症状が出ると言うことは、体が炎症を起こしていると言うことなので、多くの市販薬はこの炎症を鎮める効果があるとされています。

鼻水が出てしまう場合には鼻炎薬、喉がイガイガする場合はトローチなど、目がかゆくなった時は点眼薬を服用すると症状が改善します。

近年では、1錠で花粉症のすべての症状をカバーできる薬もあり、便利になりつつあります。

しかし、市販薬の中には、眠気を感じたり、皮膚やノドが乾燥しやすくなるなどの副作用があるものもあり、使用する場合には注意が必要です。

薬を使用する場合は、やはり耳鼻科を受診することをオススメします。市販薬を買うよりも、処方箋をもらって薬剤を購入した方が、かなりお安く同効果のものを手に入れることができます。

また、花粉症には重症度というものがあり、自分の重症度に合わせた薬量を処方してもらえたり、副作用の説明なども聞くことができるので、医療機関での受診は大切になってきます。

薬ばかりに頼ってしまうのは、長い目で見るとあまり良いとは言えませんが、出てしまった症状に対して、正しい用量用法で対処していくことで、生活が改善することもあると思います。

1人で、悩んだり我慢したりせず、専門機関に相談してみるのもひとつの手段として持っておきたいところです。

参考文献・サイト

『花粉症からあなたを守る食事学』菊池真由子 2013年2月22日発行

『花粉症が治ったよ!マンガでわかる体質改善』佐々木愛 2015年1月31日発行

『花粉症アレルギー性鼻炎 撃退BOOK』大久保公裕 他 2020年2月18日発行

『花粉症は自分で治す!!』田村みね子 2021年6月9日発行

『これが花粉症の本当の原因だ!』畑岡富士雄 2022年2月13日発行

『花粉症の正しい治療法』Dr.OBE 2024年2月3日発行

コメント

タイトルとURLをコピーしました